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2017年 08月 28日
今年の高校野球は熱戦が続いていたのでつい見てしまうことが多かったのですが、あることに気づきました。
野球というとユニフォームの胸の文字(胸マーク)はプロ野球にしても草野球にしてもアルファベットのイメージがあり、高校野球でもそうだったのですが、「最近は漢字が使われている学校が多いのでは?」ということです。 今回は、株式会社真野ししゅうさんのホームページ*のデータに基づきました。 ○2016年夏 漢字20校(41%) アルファベット29校(59%) ○2017年夏 漢字22校(45%) アルファベット27校(55%) 甲子園に出場した49校における割合のため、全国の野球部のある高校で比べるとまた違ってくるでしょうが、私の記憶やイメージとこのデータから、「『漢字ユニフォーム』は長い期間でみると増加傾向にある」というのが仮説です。 漢字の胸マークが多い理由として、プロ野球ではホームユニフォームに愛称(GIANTSやSwallowsなど)を入れるのに対して、高校名がそもそも漢字だから、というのがあります。ただ、それでも以前はアルファベットが多かったと思います。(略称でもアルファベット表記があり、今年の夏の例では"TAKASHO" 高商;富山・高岡商業高校がそうです) 野球のユニフォームにアルファベット表記が多いのは、そもそも日本の野球がアメリカにならっているからと考えられますが(チーム名やチームカラー、書体のデザインなどよく似ているものもあります)、その意図はしゃれたかっこよさでしょうか? 一方、漢字表記にもフォント(書体)、つまりデザインとしての漢字の要素があり、それは力強さでしょうか? 徳島・鳴門渦潮高校は胸に大きく二文字で「渦潮」(!)、しかも毛筆のような書体はインパクトがありました。(何か、渦に飲み込まれてしまいそうです…。) かっこよさから力強さへ―、流行もあるのかもしれませんが、相手への印象づけ(印象管理)という要素もおそらくあり、それが野球部員の心情に響いているのでしょうか。 近年は統合や共学化などで今までにない新しい名称が必要になり、ひらがなやカタカナ表記の学校名も増えてきているので、どうなっていくか楽しみです。 改めて、野球のユニフォームの書体にもその時々の社会状況や流行や好みなどが反映されていると感じ、とても興味深く思いました。 (杉田秀二郎) *野球ユニフォーム・刺繍専門店 フルスイング 【学科情報】
新宿駅から徒歩7分のキャンパスで、健康を維持・増進するための疾病予防や、色彩や化粧と関わる心理学について、基礎から応用まで体系的・実践的に学びます。 詳しく⇒ホームページ/Twitter 【受験生サイト】 ◆オープンキャンパス年間スケジュール ◆学校見学・入学相談
by kenkoshinri-bunka
| 2017-08-28 09:00
| コラム 杉田秀二郎
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